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Google Earth VRの使い方

PC用ゲームコントローラー(Xbox One用コントローラーなど)が必須になりますが、Google Earth VRも一応(操作が煩雑ですが)プレイ可能です。
Windows10(バージョン1903)の場合のインストール手順と使い方は以下の通りです。

FreePIEのインストール

まず、Viveコントローラーをエミュレートするためのソフトウェア「FreePIE」をインストールしておく。
インストーラーは普通に実行するとフォルダパスが認識できずに先に進めないため、コマンドプロンプトから起動する点に注意。

1.FreePIE (Programmable Input Emulator)の画面左側のメニューの「MSI v1.11.724.0」という赤いボタンを押し、インストーラーをダウンロード。


2.キーボードのShiftキーを押しながらFreePIE.1.11.724.0.msiを右クリックし、コンテキストメニューから「パスとしてコピー」を選択。


3.スタートメニューからWindowsシステムツールに進み、コマンドプロンプトを右クリックし、その他>管理者として実行を選択。
※PowerShellだと下のコマンドを認識しないので注意。


4.コマンドプロンプトで、
msiexec/i
と入力し、続けて1個半角スペースを入れ、さらに右クリックして貼り付けてエンターキー。
※msiexec/i 「FreePIE.1.11.724.0.msiのパス」
となる。


5.インストーラーが起動するので、通常通りにインストールを進める。


6.xbox_vive_emulation_v0.3.9.py.7z(オリジナルミラー)をダウンロードしてブロックを解除し(ファイルのプロパティを開き、一番下にあるブロックの解除をクリック)、ブロックの解除後に解凍しておく。

SteamVR Driver for Razer Hydraのインストール

次に、SteamVR内でVRハンドコントローラーが存在しているように見せかけるため、「SteamVR Driver for Razer Hydra」をインストールしておく。

1.Steamを起動して、画面上側の「ストアを検索する」でSteamVR Driver for Razer Hydraを検索し、「ゲームをプレイ」ボタンをクリックしてインストール。


2.sixense_fakex64.rarおよびsixense_fake.rarの2つ(オリジナルsixense_x64のミラーおよびsixenseのミラー)をダウンロードしてそれぞれブロックを解除し(ファイルのプロパティを開き、一番下にあるブロックの解除をクリック)、ブロックの解除後に解凍。


3.STEAMライブラリフォルダ\steamapps\common\SteamVR Driver for Razer Hydra\hydra\bin\Win64を開き、sixense_x64.dllをsixense_x64.dll.oldにリネーム。
次に、のsixense_fakex64.dllを、STEAMライブラリフォルダ\steamapps\common\SteamVR Driver for Razer Hydra\hydra\bin\Win64の中にコピーし、sixense_x64.dllにリネーム。
※STEAMライブラリフォルダのパスは、SteamのメインメニューからSteam>設定を開き、ダウンロード>コンテンツライブラリ>STEAMライブラリフォルダで確認可能。


4.STEAMライブラリフォルダ\steamapps\common\SteamVR Driver for Razer Hydra\hydra\bin\Win32を開き、sixense.dllをsixense.dll.oldにリネーム。
次に、のsixense_fake.dllを、STEAMライブラリフォルダ\steamapps\common\SteamVR Driver for Razer Hydra\hydra\bin\Win32の中にコピーし、sixense.dllにリネーム。

Google Earth VRのインストール

Steamを起動して、画面上側の「ストアを検索する」でGoogle Earth VRを検索し、「ゲームをプレイ」ボタンをクリックしてインストール。

起動手順

1.PC用ゲームコントローラー(Xbox One用コントローラーなど)をPCに接続しておく。


2.デスクトップにあるショートカットでFreePIEを起動。


3.FreePIEのメインメニューのFile>Openを選択し、上のFreePIEのインストールのxbox_vive_emulation_v0.3.9.pyを開く。


4.FreePIEのメインメニューのScript>Runを選択。以降、FreePIEは終了させずに放置しておく。


5.各ケーブルの接続を確認して(PUの電源プラグだけはコンセントから外しておく)、画面の解像度を変更し、PSVRを水平な場所に置いた後、Steamの画面左上のメニューからライブラリ>ソフトウェアの「iVRy Driver for SteamVR」を選択し、起動ボタンをクリック。「Connect Playstation VR and turn on the VR headset」と表示されたら、PUの電源プラグをコンセントにつなぎ、そのままヘッドセットに触らずに30秒待つ
※まだヘッドセットは着けないでください。


6.Steamの画面左上のメニューからライブラリ>ゲームの「Google Earth VR」を選択し、起動ボタンをクリック。
※まだヘッドセットは着けないでください。
※Google Earth VRにはSuper Sampling設定はありません。


7.PCモニタを見て、Google Earth VRのウィンドウをマウスで1回左クリック(ウィンドウをフォーカスするため)。
※まだヘッドセットは着けないでください。
※画面が真っ赤になる場合、いったんSteamVRステータスウィンドウの×マークをクリックしてSteamVRごと終了させ、再度、iVRyから起動し直してください。


8.PC用ゲームコントローラーのLBとRBを押しながら、スタートボタンを数回押しておく(念のため)。


9.ヘッドセットを被る。


10.RBボタン(PS4で言うR1ボタン)+Yボタン(PS4で言う△ボタン)でGoogle Earth VRメインメニューを開き、右スティックとRT(PS4で言うR2トリガー)を使って、メニュー右側のSettingsでFixed human scaleにチェックを入れる。再度RBボタン+Yボタンを押すとメニューが閉じる。
※入れ忘れに注意。このオプションをONにしないと没入感が大きく損なわれるため、必ずONにしてください

操作方法(VIVEコントローラ対応表)

PC用ゲームコントローラーを使用したGoogle Earth VRの操作方法は以下の通り。

基本的に、PC用ゲームコントローラーのそれぞれのボタンが、VIVEコントローラの以下のボタン(VIVEコントローラについて参照)に対応する。


*************************************************************
RT(PS4で言うR2トリガー) ←→ 右VIVEコントローラトリガー

LT(PS4で言うL2トリガー) ←→ 左VIVEコントローラトリガー

RBボタン(PS4で言うR1ボタン)+Yボタン(PS4で言う△ボタン) ←→ メニューボタン

LBボタン(PS4で言うL1ボタン)+Xボタン(PS4で言う□ボタン) ←→ システムボタン

RBボタン+RT+右スティック(前後左右に倒す) ←→ 右トラックパッド(前後左右をタッチ)
さらに、右スティックを倒しながら押し込むと(PS4で言うR3ボタン)、右トラックパッドの対応する位置の押し込み

LBボタン+LT+左スティック(前後左右に倒す) ←→ 左トラックパッド(前後左右をタッチ)
さらに、左スティックを倒しながら押し込むと(PS4で言うL3ボタン)、左トラックパッドの対応する位置の押し込み

RBボタンまたはLBボタンを押しながら十字キー上下 ←→ 「ゲーム空間内における仮想的なVIVEコントローラ2本の表示」(以降、仮想右コン+仮想左コンと呼称)を真っ直ぐ前or後ろに並行移動 ※ヘッドセットの初期向きに対して真っ直ぐ

RBボタンを押しながら十字キー左右or右スティック ←→ 仮想右コンを回転させて向きを変更

LBボタンを押しながら十字キー左右or左スティック ←→ 仮想左コンを回転させて向きを変更

右スティック ←→ 仮想右コンの移動

左スティック ←→ 仮想左コンの移動
*************************************************************


チュートリアル等で上記右側の操作を行うように指示されたら、上記左側の操作を行えばよい。

具体的な操作手順

基本的に、仮想右コンのポインターをプレイヤーが移動したい方向に向けてから、右トラックパッド前後押し込み(RB+RT+右スティックを前後に倒しながら押し込み)でプレイヤーが移動、を繰り返して操作する。

「地上を斜め上から見る視点」(以降、俯瞰視点と呼称)と「地上を真上から見る視点」(以降、鉛直視点と呼称)とで操作手順が異なる。
俯瞰視点と鉛直視点は、左トラックパッド押し込み(LB+LT+左スティック押し込み)で切り替わる。 ※左スティックの傾きは無視される。
通常は俯瞰視点を使用し、長距離移動するときだけ鉛直視点(+小縮尺)を使用するとよい。



●地上を斜め上から見る視点(俯瞰視点)の場合
1.ヘッドセットの音量スイッチ(+または-)を押し、視点リセット。

2.右スティックを押し込み、仮想右コンの位置をリセット。

3.仮想右コンがプレイヤーの顔の位置に重なってしまって見えづらいため、RBを押しながら十字キー上を押し、仮想右コンを真っ直ぐ前へ、見やすい位置まで移動。

4.RBボタンを押しながら十字キー左右or右スティックで、仮想右コンのポインターをプレイヤーが移動したい方向へ向ける。

5.RBボタン+RTを押しっ放し、かつ、右スティックを前に倒しながら押し込みっ放しにして、プレイヤーを前進させる。
※このとき、右スティックを倒さずに押し込むだけでもよい(右スティックを前に倒している状態として扱われる。後進の場合のみ、後ろに倒す必要あり)。



4のポインターの向きの調整が煩わしいが、コツとして、プレイヤーが地面に埋まることはないので、地上を這うように移動する場合はポインターが鉛直下向きになっていても修正する必要はない(左右の向きのみ合わせればよい)。

ゲーム空間内では、常に北が正面になる。北以外の方角を向きたい・北以外の方角に移動したい場合は、プレイヤー自身が体ごと回転する必要がある(コードのからげに注意)。

Fixed human scaleオプションにチェックを入れておき、俯瞰視点で地上に接近すると、実物大で立体の町並み等に入り込むことが可能。

また、仮想左コンのそばに表示されたオーブを仮想右コンのポインターで選択すれば、今いる位置の高画質なモノラル全天球VR写真を見ることができる。このとき、両目で見ると風景が巨大に見えてしまうが、片目をつぶって見回すようにするとリアリティが増す。



●地上を真上から見る視点(鉛直視点)の場合
1.上記俯瞰視点の場合の1~3と同様に、視点と仮想右コンの位置をリセット。

2.RBボタンを押しながら十字キー左右or右スティックで、仮想右コンのポインターの向きを、地上に対して概ね垂直に(鉛直方向に)なるように調整。
※厳密に垂直にする必要はなく、大雑把で十分。

3.RBボタン+RTを押しっ放し、かつ、右スティックを後ろに倒しながら押し込みっ放しにして、縮尺を十分に小さくする。

4.右スティックを押し込み、仮想右コンの位置をリセット。 ※2でポインターの向きを地上に対して概ね垂直にしてある場合、位置リセット後も垂直なままとなる。

5.「RTを押しながら右スティックを動かし、地上をドラッグして(地球儀をドラッグして)移動>ある程度の距離移動したら、再度、右スティックを押し込み、仮想右コンの位置をリセット」を目的地に着くまで繰り返す。

6.目的地に着いたら、LB+LT+左スティック押し込みで俯瞰視点に戻す。

参考:
https://cubic9.com/Blog/2016-11-17/
http://www.vrfun.jp/2014/06/oculus-rift.html
https://www.vive.com/jp/support/vive/category_howto/about-the-controllers.html